KPMGコンサルティングの中途採用の選考フローは、書類選考と適性検査としてWebテストが実施された後、ケース面接を含めた面接が1〜3回あります。
面接で質問されることは一般的なものが多いですが、ロジカルさをガッツリ求めてくる企業なので注意(他コンサルよりも厳しくチェックされる)
- 経歴:事業会社→最終選考落ち→2年後、リベンジで転職成功
- 私の失敗談も含め、KPMGに転職するコツを解説します
※なお社会人経験が3年未満の人は、第二新卒の枠を使えます(参考:KPMGの第二新卒採用の選考フローと体験談)
KPMGコンサルティングの中途の面接回数
KPMGコンサルティングの中途採用の面接回数は基本的には3回です。ただし、大手コンサル(Big4やアクセンチュアなど)出身者は書類選考と適性検査が免除され、面接も1回のみということもあります。
※なお、大手コンサル出身でも第二新卒採用(社会人経験が3年未満/経験社数2社以下)の場合は、2〜3回の面接が実施される可能性が高いです
対象 | 面接回数 |
---|---|
コンサル未経験者 | 2〜3回 |
大手コンサル出身者(第二新卒は除く) | 1回だけの場合もある |
大手コンサル出身者(第二新卒) | 2〜3回 |
KPMGコンサルティングの書類選考の通過率
KPMGコンサルティングの書類選考の通過率は30%くらいと言われています。KPMGは少数精鋭のコンサル会社なので、書類選考の時点で学歴や経歴をしっかりチェックされるからですね。
KPMGコンサルティングの中途の適性検査はWebテスト
KPMGコンサルティングの中途の適性検査はWebテストが実施され、種類はSPIが出題されることが多いです。ボーダーは7割くらいと言われています。
SPIは下記の内容で構成されています↓
- 言語分野(国語)
- 非言語分野(数学)
- 構造的把握力(地頭の良さを確認する問題)
- 性格検査
※なお職種によっては英語力を確認するテストもあります。
対策本でおすすめは「これが本当の転職者用SPI3だ!」ですね。新卒向けのSPIではなく、転職用に特化しています。

とはいえ、Webテストよりもガッツリ対策すべきは面接です
※KPMGコンサルの中途面接を対策するポイントは後半で解説しています。
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KPMGコンサルティングの中途面接で質問されること
KPMGコンサルティングの中途面接で質問されることは一般的なものが多いですが、回答にはロジカルさが高いレベルで求められます。
具体的には、過去に下記の質問がされています↓
- 志望動機を教えてください
- これまでのキャリアの軸と、今後のキャリアビジョンを教えてください
- これまでの職務経験で得たスキルのうち、最もアピールできるものを教えてください
- コンサルタントに必要なスキルは何だと思いますか
- 配属希望のテーマはありますか
- これまでの失敗経験と、乗り越えた方法を教えてください
- KPMGで何をしたいですか
- 将来的に関わりたい分野はありますか
- 希望年収のロジックを教えてください
代表的なものだけ、回答例とコツを紹介しますね↓
志望動機を教えてください
志望動機は書類選考で提出した内容で最終面接まで一貫して確認されるので、矛盾が生じないように入念に作り込んでおくことが大事です。

「なぜ?」を3〜5回繰り返しておくと、面接官に踏み込んで質問されても耐えられる内容になるのでオススメです
「はい。私が御社を志望する理由は、社外向けのコンサルティングをしたいと考えたためです。私は現在、経営企画室で働いており、そこでは社内やグループ会社向けにある種コンサルのような立ち回りをしております。
しかし社内向けコンサルはクライアント向けのコンサルと比較し、立ち回りもコンサルティングのテーマも限定的だと感じたため、総合コンサルティングファームである貴社を志望しました。」
下記の回答例では志望理由を1つしか紹介していませんが、2つくらい用意しておくとベター。あるいはもう少しストーリーに厚みを持たせると、面接官の納得が得られやすいですね。
これまでの職務経験で得たスキルのうち、最もアピールできるものを教えてください
この質問は「KPMGに入社後に、どんなプロジェクトで活躍できるか?」を検討することが目的。
特にKPMGの中途採用は即戦力を求めている傾向が強いので、「やる気はあります!」みたいな回答はNG。
回答例は下記↓
「はい。私はこれまでの業務経験を踏まえ、カスタマーサクセス領域におけるコンサルティングのスキルが得られたと感じております。
というのも、私は新卒から6年間、一貫してカスタマーサクセス部門に勤務してきました。新卒2年目までは現場でカスタマー対応を実施し、3年目以降は現場スタッフの指揮リーダーとして働き、5年目からはマネージャーとなりました。
マネージャーになってからは、それまで担当していたプロダクトAに加え、プロダクトB〜Dを横断して担当しました。
具体的には解約率の低下を目標としたプロジェクトや、既存顧客の契約数の拡大施策などに取り組んできました。
御社ではカスタマーサクセスに関するプロジェクトが常に存在し、人員も募集されているとエージェントから伺っております。
そのため、私の経験は御社のプロジェクトワークにおいて微力ながらも貢献できるのではないかと考えております。」
スキルをアピールすることは重要ですが、恐らく目の前の面接官(現役のコンサルタント)が求めるレベルには及ばない可能性がある(または、信憑性を伝えきれない可能性がある)ので、謙虚さもアピールしておくとGoodです。

自信があるのは良いことですが、「一緒に働いた時に指示を聞かなそう」と思われるとマイナスになるからですね
配属希望のテーマはありますか
回答例は下記↓
「はい。これまでの職務経験を踏まえカスタマーサクセス領域のプロジェクトが希望ですが、基本的にはプロジェクトを選り好みせず、多様なテーマで経験を積みたいと考えております。
というのも、カスタマーサクセス部署は業界やプロダクトによって業務内容が大きく異なるので、多様な業界やテーマでのプロジェクト経験は、間接的にカスタマーサクセス領域の知見にもなり得ると考えているためです。」
KPMGで何をしたいですか
回答例は下記↓
「はい。カスタマーサクセス関連のプロジェクトを通じて、カスタマーサクセス部署と戦略策定を担う部署がより密接に連携するような企業を増やしていきたいと考えております。
というのも日系大手企業では、カスタマーサクセス部署は単なる顧客対応部署として軽視されている企業も多く存在しております。しかし実際は、カスタマーサクセスの現場から得られたデータや意見を、商品やサービス・戦略に適切に反映することで、より顧客が求めるものを提供していけると考えているためです。
成功事例が増えれば取り組む企業も増えると思うので、貴社でのコンサルティングを通して、まずは成功事例を生み出していきたいと考えております。」
希望年収のロジックを教えてください
この質問は厄介で、
「あなたのスキルと経歴に見合った妥当な年収額」を、
客観的&数値的に面接官に納得させなければいけない

ハッキリ言って難しすぎますよね笑
そもそも、コンサル転職は希望年収が高すぎると落とされるリスクがあるので注意です。
「ミスマッチ」ということで、金額交渉とかされずに落とされるんですよね。

実際、私が落ちた時は自分一人で直接応募したんですが、
リベンジした時にエージェントにそのことを伝えると「希望年収が高すぎたことも落ちた原因の1つではないか」とのことでした
なおエージェント経由で応募していれば、いい感じに年収交渉をしてくれるので「希望年収は?そのロジックは?」なんて質問を直接される可能性が低くなります。
※エージェントはKPMG側と関係が構築されているので、希望年収を伝えておけば「できるだけ高く、でもKPMGに落とされない金額」で交渉してきてくれます
なお、低めの金額を伝えるのもアリですが、仮に希望年収を「600万円」と伝えたとして、
もしKPMG側からのあなたに対する評価が「720万円」だったら?
その時点で、120万円も損失ですよね。しかも翌年以降で120万をUPさせるのは簡単ではありません。
だからこそ、落とされることを恐れて希望年収に悩むよりも、年収交渉はエージェントに任せてしまうのがどう考えても合理的なんですよね。
なお、KPMGへの転職サポートなら、先ほど紹介した無料のMyVision(マイビジョン)が個人的にはおすすめです。
KPMGと繋がりができており、KPMGへの転職サポート実績がかなり豊富ですね。
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KPMGコンサルティングの中途面接を対策するコツ
私の経験上、KPMGコンサルティングの中途面接を対策するコツは「(他のファームよりも高いレベルで)とにかくロジカルな回答を常に意識すること」です。

さて、まず「他のファームよりも高いレベルで」ロジカルさを意識すべき点についてサクッと解説します↓
KPMGコンサルティングはとにかくロジカルさを高いレベルで求めてくるので、エージェントから過去の質疑応答データを貰い、転職成功者の模範回答のレベル感を把握しておいた方がいいです。
実際、私は一度落ちてからリベンジで転職しましたが、初回は直接応募で、リベンジの時はエージェント経由でした。
直接応募なんてしていた頃の自分に下記の質問をぶつけてやりたいです↓
- KPMGコンサルティングが選考通過を判断しているポイント&それをどんな質問で判断するかを知らなくて大丈夫?
- KPMGコンサルティングの面接で好まれる回答のパターンは知ってる?
- 他のコンサル会社よりも高いレベルでロジカルさを求められるけど、ちゃんとレベル感を把握できてる?
- KPMGの1次面接で確実に実施されるケース面接はちゃんと模擬面接した?まさか本だけで対策しようとしてない?
- 直接応募だと希望年収を面接で質問される可能性があるけど、いくら位と回答すべきか分かってる?自分のスキル以上の年収を希望すると容赦なく落とされるよ?
本当にこれなんですよね。マジで全然分かっていなかったです。私はロジカルさには自信がありましたが、それでも落ちました。
でも数年後にリベンジ合格した際は、応募した時点で↑について全て理解していました。
エージェントに全て教えてもらって対策していたので、そりゃ合格しますよね。

「これ進◯ゼミでやったところだ!」状態だったので、
どの面接も終わった時点で「これは面接突破しただろうな」と確信していました
結果的に年収は20代で800万前後になりました。KPMGコンサルティングは30歳くらいで平均年収1,000万円を貰う人がザラにいるので、本当に年収が高い環境でしたね。
わりとおすすめなのはMyVision(マイビジョン)で、KPMGへの転職サポート実績がとても多いです(もちろん完全無料で利用できるエージェント)
KPMG以外にも下記への紹介実績があるみたいですね↓

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「エージェントを使って応募すると、こんなにネタバレしてくれるのかよ…」と、むしろ悔しかったですね。
初めて応募して落ちた時も、もしこれを知っていれば、絶対に初めからエージェントを使ってました(どうせ無料ですし)
直接応募よりも、エージェントにネタバレしてもらって応募した方がどう考えても内定しやすいに決まってますよね。
なお、KPMGの一次と二次面接の形式は下記です↓
KPMGコンサルティングの中途の面接の形式
KPMGコンサルでは2〜3回の面接が実施されます。一次面接と二次面接は基本的に下記の形式ですね↓
形式 | 1:1(面接官1人:あなた) |
---|---|
場所 | 対面が多い |
面接官 | マネージャーやシニアマネージャー、ディレクターなど |
面接時間 | 1時間(30分ほどケース面接が実施される可能性) |
※なお、KPMGコンサルの中途の最終面接の形式は後半で解説しますが、それよりも一次や二次面接ではケース面接が実施される可能性がかなり高いので注意です↓
KPMGコンサルティングの中途のケース面接で聞かれる質問(過去問)
KPMGコンサルティングの中途のケース面接では、一般的なビジネスケースの問題や、フェルミ推定が出題されます。
- 日本にあるマンホールの数は?
- 現職の企業の売上を2倍にするには?
- 業界Aの市場規模を算出してください
さて、KPMGのケース面接対策のコツは下記です↓
KPMGコンサルティングの中途のケース面接のコツ
KPMGコンサルのケース面接の過去問を見て「よくあるフェルミ推定だな」と油断するのは禁物です。
というのも口酸っぱく言ってしまいますが、KPMGは定量的に筋の通ったロジカルな説明を、他のコンサルファームよりも明らかに高いレベルで求めてきます。

そのため回答後も、面接官(現役コンサル)からグイグイ突っ込まれ、定量的な回答を求められます。
だからこそ、エージェントと高いレベルでの模擬ケース面接を実施しておいた方がいいです。
実際、私が落ちた時はケース面接をAmazonでポチった本でしか対策しませんでした(自信があり、少し舐めてました)
その数年後にリベンジ合格するわけですが、リベンジの際はエージェントとケース面接練習をしていたので、かなり自信を持って回答できました(回答した時点でこれは通過したな、と確信するほど)
なおコンサル業界への転職にはエージェントのサポートが必須ですが、KPMGの対策には完全無料のMyVision(マイビジョン)が割とおすすめですね。
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私は10社以上のエージェントを使い、コンサル業界に特化していないエージェントとも会話したことが何度かありますが、
「これではコンサルの対策できないよ…」と感じ、時間を無駄にしたなーと思っていました。
なおMyVision(マイビジョン)はコンサル業界に特化しているので、わりとおすすめです(もちろん完全無料で利用できるエージェント)
実際、下記のコンサルファーム出身者が多数在籍しているみたいなので、かなりレベルの高い模擬ケース面接をしてくれます↓

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KPMGコンサルティングの中途の最終面接
KPMGコンサルティングの中途採用の最終面接の形式は下記です↓
形式 | 1:1(面接官1人:あなた) |
---|---|
場所 | 対面が多い |
面接官 | パートナー(役員レベル) |
KPMGコンサルティングの最終面接の通過率
KPMGコンサルティングの最終面接の通過率は8割ほどです。大きなミスをしなければ通過できますが、油断したら普通に落とされるので注意。
KPMGの中途の最終面接で質問されること
KPMGコンサルの最終面接では、内定と判断されると配属プロジェクトの調整のような時間になることがありますね↓
- なんでも質問してください(逆質問)
- (内定と判断されると)いま取り組んでいるプロジェクト内容を説明される(配属先の調整みたいなイメージ)
kpmgコンサルティングの会社概要
社名 | KPMGコンサルティング株式会社 |
---|---|
事業内容 | 主に事業変革、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野におけるコンサルティング |
本社所在地 | 〒100-0004 千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー |
設立日 | 2014年7月 |
従業員数 | 2,053名(2024年7月1日現在) |
資本金 | 1億円 |
役員 | 代表取締役 関 穣 代表取締役 田口 篤 代表取締役 知野 雅彦 |
HP | https://kpmg.com/jp/ja/home/about/kc.html |
まとめ:KPMGコンサルティングの中途面接とWebテスト(適性検査)とケース面接の対策
- KPMGの中途の適性検査はWebテストが実施され、SPIが出題される
- KPMGの中途面接は突破が難しく、質疑応答のレベル感を把握し、模擬ケース面接を絶対にしておいた方がいい
- 対策するなら、無料のMyVision(マイビジョン)が個人的におすすめ(KPMGへの転職サポート実績がとても多い)