この記事では、KPMGコンサルティングへの転職体験談を紹介します。
KPMGコンサルの選考フローや、1次面接や最終面接の形式、質問されたこと、ケース面接のコツを共有しますね↓
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なお、KPMGコンサルティングの中途の選考フローや面接情報の細かな解説はこちらで解説しています。
KPMGコンサルティングへの転職体験談
KPMGコンサルの面接を受けてきたので、体験談をシェアします。
まず私のプロフィールは下記です↓
職歴 | 新卒で日系電気メーカーに就職 |
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経験年数 | 社会人6年目 |
当時の年収 | 約430万円 |
転職検討理由 | 身に付くスキルの頭打ち感があり、厳しい環境に身を置きたかった |
ケース面接対策など不安だらけだったのでエージェントに色々とコツを教えてもらいながら各選考に挑みました。
結果、下記の内容で合格できました↓(ここでは概要のみ)
応募職種 | DXコンサルタント |
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選考フロー | 書類選考→Webテスト→1次面接→最終面接 |
選考結果 | 内定 |
面接官(1次) | マネージャー |
面接官(最終) | マネージングディレクター |
想定年収 | 約700万円+残業代 |
まず、KPMGコンサルの選考フローは具体的には下記です↓
KPMGコンサルティングの中途の選考フロー
KPMGコンサルティングの中途の選考フローは、履歴書と職務経歴書による書類選考とWebテストを踏まえ、複数回の個人面接(ケース面接を含む)が実施されます。
※参考:KPMG公式サイト
WebテストはSPIが出題されることが多く、対策本でおすすめは「これが本当の転職者用SPI3だ!」ですね。新卒向けのSPIではなく、転職用に特化しています。
KPMGコンサルティングの中途の1次面接
KPMGコンサルの中途の1次面接ではケース面接が出題されるとエージェントから聞いていたので、この対策に最も時間を使いました。
具体的には下記↓
1次面接の準備
面接の準備として、大きく下記の3つを実施しました↓
- ケース面接の対策本を読んだ
- エージェント(KPMGコンサルの元社員)と模擬ケース面接をした(2回)
- KPMGの面接で過去に質問されたことと、その模範解答のデータをエージェントに共有してもらい、自身の回答を準備した
簡単に解説します↓
準備①:
ケース面接の対策本を読んだ
KPMGのケース面接の対策本としておすすめは下記です↓
- 地頭力を鍛える
- 過去問で鍛える地頭力―外資系コンサルの面接試験問題
が、本だけで対策すると、コンサル面接特有のあの独特の空気に間違いなく飲まれるので、模擬ケース面接を必ず1度はした方がいいです↓
準備②:
エージェントと模擬ケース面接をした
エージェント(元KPMGコンサルの社員)に無料で模擬ケース面接をしてもらいました。
ケース対策の本を読んだものの、やはり面接の場だと独特の緊張感があることに加え、面接官とのディスカッションの時間もある…失敗してもし詰められたら…
という不安があったので、2回の模擬面接を希望し、対応してもらいました。
なお、2回も模擬ケース面接をしてくれるエージェントはかなり珍しかったみたいです。
コンサル特化のエージェントでも、普通は1回しか対策してくれないみたいですね。
個人的には1回目は不安しか残らなかったので、2回目も対応してくれたのは自信になりました。
ちなみに無料のコンコードというエージェントが個人的にはおすすめです。
こちらが希望すれば複数回も模擬面接をしてくれたり、KPMGコンサルの元社員が在籍しているので、リアルな話が聞けます。
【公式】https://www.concord-career.com/
準備③:
質疑応答集をもらった
正直、ケース面接対策に時間を使いたかったので、質疑応答の対策はあまり時間をかけられませんでした。
ということで、エージェントから過去の質疑応答データを共有してもらい、いちいちネットで過去の質問を調べる時間は節約し対策。
エージェントは、転職支援している人が選考を受けた後に、どんな質問をされたか&どう答えたかを毎回ヒアリングしているので、質疑応答のデータが溜まっているらしいですね。
- どんな質問をされ、どう回答した人が内定したのか
- KPMGコンサルは1次面接でどんな質問を通してどんな点をチェックしているのか
これらの情報はサクッと手に入れ、それよりもケース対策に時間を割きました。

ケース面接は難易度が高いですが「ここを乗り越えれば20代や30代前半で年収1,000万円をもらえるような会社に入れる」と思って取り組みました
さて、いよいよ面接当日です↓
1次面接の当日
1次面接の当日は下記の形式で実施されました↓
形式 | 対面 |
---|---|
人数 | 1:1(面接官:応募者) |
面接担当 | マネージャー |
時間 | 60分(30分以上はケース面接) |
私はオフィスでの実施でしたが、オンラインで実施されることもあるようです。
当日の流れ
当日は下記の流れで選考が進みました。
- 雑談をしながら質疑応答
- ケース問題のお題が提示され、10分ほど考える時間が設定される
- 回答
- 回答について、面接官から色々と質問される
面接でのやり取り
さて面接の本番です。
まずは一般的な質問から始まりました。

なぜKPMGコンサルティングを志望したのですか?

はい。私はこれまで、製造業の現場で業務プロセス改善やITシステム導入に携わってきました。
その中で、より上流から変革に関わるためには、外部から組織全体に影響を与えるコンサルという立場が必要だと考えるようになりました。
中でも御社は、現場に寄り添った実行支援に強みがあるので、志望いたしました。

なるほど。でも、戦略系ファームではなく、なぜKPMGだったんですか?

戦略だけで終わるのではなく、実現可能性まで見据えて支援するコンサルティングスタイルに惹かれました。
現職でも「良い戦略でも現場が動かなければ意味がない」と痛感していたので、実行力を重視する御社のスタンスが自分に合っていると感じました

実行支援ってよく聞くけど、具体的にどんな支援に携わりたいと考えていますか?
この質問は深掘りできていなかったので焦りました。

製造業のDX推進やサプライチェーン改革に関心があります。現場の業務設計からIT導入、定着化まで一貫して支援する案件に関わりたいです。
なんとか回答し、さらに突っ込まれると思いドキドキしましたがこの質問はここで終了。
その他に何点か質問された後、ケース面接になりました。
※特定を避けるため、少し曖昧な表現で記載しています

ではケースに入りましょう。
クライアントは中堅の製造業で、最近の原材料費高騰により利益率が大きく低下しています。
この状況を踏まえて、どのような打ち手が考えられるでしょうか?

ありがとうございます。
利益率の低下要因が原材料費の高騰ということですので、主に調達と生産面からの原価低減で検討したいです。
具体的には、
- 調達先の見直し(より安価な原材料を確保できる仕入れ先の開拓や、ボリュームディスカウントの活用を検討)
- 工程の自動化・省力化による製造コストの削減
- 在庫の最適化によるロス削減
これらの選択肢を示した上で、①を主な施策として伝えました。
②は効果が得られるまで時間がかかりそうなのと、③はインパクトが小さいと思ったからですね。
その結果、下記の突っ込みが入りました。

安価な調達先へ切り替えると製品の品質面へのリスクも想定されますよね。
クライアントからその指摘が入ったことを想定し、他の手段を伝えるとしたらどうしますか?

確かにそのリスクはありますね。
少し考えさせてください。1分ほど考え直してみます
焦りましたが、冷静に少し時間をもらって考え直しました。

製品ごとの採算分析を行い、利益率の低い品目の縮小や、コア品目への集中を検討することで、全体の収益性を改善するアプローチが有効と考えます。
考え直した上で上記の回答をして対応。
その後も何度か質疑応答を繰り返した上で、面接は終了しました。
1次面接を終えて
KPMGコンサルの面接では、奇抜な質問はなく一般的なものが多かった印象です。
が、どんどん深ぼった質問をしてくる点に加え、ロジカルさが弱い回答をすると、そこを掘り下げられるイメージでした。
また、ケース面接は「考え続けることを諦めないか」という姿勢をチェックされるとエージェントから聞いていましたが、その通りだったなと。
模擬ケース面接をしておいてよかったです。
面接の2日後くらいにエージェントから通過連絡が来ました。
さて、次は最終です↓
KPMGコンサルティングの中途の最終面接
日程調整をし、選考通過から10日後くらいに最終面接を実施しました。
最終面接の準備
最終面接前は、改めて質疑応答の内容を深掘りし、ロジカルに回答できるようにしておきました。
1次面接対策はケース面接対策ばかりに時間を使ったので、一般的な質疑応答対策が弱かったんですよね。
最終面接の当日
当日は下記の形式で最終面接が実施されました↓
形式 | オフィス |
---|---|
人数 | 1:1(面接官:応募者) |
面接担当 | マネージングディレクター(役員クラス) |
時間 | 45分くらい |
40代くらいの男性が面接官でした。

これまでのご経験の中で、印象に残っている失敗と、それをどう乗り越えたか教えていただけますか?

はい。最も印象的だったのは、新システム導入プロジェクトでの要件定義フェーズです。
私は当時、現場の要望を最大限取り入れることに注力しすぎた結果、全体として要件が膨らみ、スケジュールや予算圧迫のリスクが生じてしまいました。
上層部からはプロジェクト全体の見直しやリリース延期の案が生まれるほど心配されてしまいました。

なるほど。それは痛い経験でしたね。
その状況をどうやって立て直したんですか?

まず、関係部門との緊急会議を設け、要件の優先度付けと、リリース段階の見直しを実施しました。
その上で、MVP(最小限のリリース範囲)を再定義し、段階的な導入に切り替えることで、工期の延長を防ぎました。

いいですね。ではその失敗を経て、あなた自身が変わったことはありますか?

はい。「現場視点」と「全体最適」のバランスの重要性を強く実感しました。
以降は、初期段階で「目的に対して本当に必要なものは何か」の見極めを意識するようになりました。
現場の声に寄り添いながらも、経営視点での判断軸を持つようになったのは、大きな学びだったと思います。
こんな感じで、下手に小さな失敗を伝えるのではなく、しっかりと失敗しつつも立て直しと学びを得ました感をアピールして対応。
その後は逆質問タイムがあったので、
- 働き方改革が重視される中で、中堅〜若手層の育成において、取り組まれている仕組みや工夫はありますか?
- クライアントとの長期的な関係構築で、特に意識しているスタンスや行動があれば伺いたいです
- コンサルタントとして長期的に価値を出し続けるために、ご自身が意識している習慣や学びの軸はありますか?
などの質問をして終了。
最終面接を終えて
翌日、無事にエージェントから内定連絡が来て一安心でした。
なお私はエージェントを使いましたが、もし頼らなかったら、エージェント経由の応募者と比べて明らかに選考突破力が劣っていたと思います。
わりとおすすめなのは無料のコンコードですね。KPMGコンサルへの転職サポート実績がかなり多いです(もちろん完全無料で利用できるエージェント)
KPMG以外にも下記への紹介実績があるみたいです。

【公式】https://www.concord-career.com/
オファー面談
エージェントにオファー面談の日程調整をしてもらい、後日、人事とオファー面談を実施しました。
オファー面談では下記の説明がされました(60分くらい)
- 最終的に決定した年収
- 入社までの手続きや提出書類についての説明
- 必要に応じて質問

最終的な結果は下記です↓
KPMGコンサルの中途採用の選考結果
最終的に、下記の内容でKPMGコンサルに内定しました。
職種 | DXコンサルタント |
---|---|
年収 | 約700万円+残業代 |
入社時期 | 10月 |
エージェントは初めて利用しましたが、特に模擬ケース面接を事前にできたこと、質疑応答の過去データを貰えたことがとても便利でした。
無料でサポートしてくれるコンコードはKPMGコンサルへの転職サポート実績もかなり多いので、気になる人は連絡してみてくださいね。
【公式】https://www.concord-career.com/
なおチャレンジするなら、失敗しないためにも元社員にリアルな話を聞いておいた方がいいです。
私は短期離職になることは絶対に避けなければと思い、元社員に入念に話を聞きておきました。
「KPMGコンサルに転職できたけど、ネットで見ていた事前情報と全然違う…」
なんてミスマッチが本当に多いのがコンサル業界なんですよね。
「ミスマッチで入社してしまったものの、早期退職すると経歴に傷が付いてしまうので、
なんとか粘って2~3年は働こう…」
なんて考えるのですが、ほぼ間違いなく1年以内に退職することになります。
というのも、ミスマッチで入社して活躍できるほど、コンサルはラクじゃないんですよね。

自分に向いてない会社やポジションだと、相当きつい毎日になります
だからこそ、事前にKPMG出身者に、下記の内容を教えてもらった方がいいです↓
- あなたの性格や経歴的に、KPMGが向いているか
- KPMG出身者だからこそ分かる、超リアルな内情
- KPMG出身者に、KPMGのケース面接を突破するコツも教えてもらう(模擬面接もしてもらう)
なお上記を教えてもらうなら、先ほども紹介した無料のコンコードが個人的におすすめですね。KPMGへの転職サポート実績がかなり多いです。
KPMG以外にも、下記の出身者が在籍しているらしいです↓

【公式】https://www.concord-career.com/