【元社員が解説】ベイカレント・コンサルティングの中途採用の転職難易度

ベイカレント・コンサルティングの転職難易度は高いです。ベイカレントはかなり高年収であり人気企業であるため、中途の倍率も数十倍と言われているからですね。

実際、私は一度落ちました。が、リベンジで内定できたので、この記事では下記を解説します↓

未経験からベイカレント・コンサルティングへ転職する難易度が高い理由

未経験でベイカレント・コンサルティングへ転職する難易度は高いです。理由は、中途採用の倍率が高いことに加え、未経験者は選考で厳しくスキルをチェックされるからです。

ただしベイカレントにはコンサルタントに優しい組織の特徴があるので、コンサル未経験者におすすめでもあります。

もう少し具体的に解説します↓

ベイカレントは中途採用の倍率が高い

ベイカレントの中途採用の倍率は公開されていませんが、数十倍と言われています。

とはいえ、ベイカレントに向いている人材だとアピールできれば倍率は気にする必要ありません。

実際、ベイカレントは積極採用中のため、直近1年で876名もコンサル社員が増加しています↓

※出所：ベイカレント・コンサルティング「2024年2月期 通期決算説明会資料」

ベイカレントは面接の通過率が低い（未経験の場合）

ベイカレントの面接の通過率は公表されていませんが、コンサル未経験者が中途採用を突破する難易度は高いと言われています。

というのも、ベイカレントのコンサルタント社員数は増加していますが、求める人材像のレベルが高いため、通過率は10％前後と言われているためです。

※詳しくは後半でベイカレントが求める人物像を解説してます

なお、コンサル未経験からベイカレントに転職するコツは後半で解説しています

経験者がベイカレントに転職する難易度

コンサル経験者がベイカレントへ転職する難易度はあまり高くありません。即戦力人材として活躍する見込みが高いので、特に大手のファーム出身者はかなりスムーズに中途面接が進むと思います。

なお、中小規模のコンサル会社からベイカレントを目指す場合でも、ケース面接や質疑応答でしっかりと実力を示せれば、採用される可能性は十分すぎるくらい高いです。

第二新卒採用でベイカレントに転職する難易度

ベイカレントに第二新卒採用で転職する難易度は高いです。コンサル経験者だとしても経験年数が長くはないので、コンサル未経験者と同じくらい、しっかりと面接でスキルをチェックされるからですね。

ただし未経験者と同様に、しっかりと中途面接のコツを理解しておけば、内定率はグッとUPします。

次で詳しく解説します↓

ベイカレントへ中途入社するコツ

私は一度落ちてからベイカレントにリベンジで転職しましたが、初回は公式サイトから自分で応募して、リベンジの時はエージェント経由でした。

コンサル転職ではエージェント活用が必須ですが、それを知らず、

公式サイトから一人で直接応募をしてしまった自分に下記の質問をぶつけてやりたいです↓

本当にこれなんですよね。マジで全然分かっていなかったです。私は就活の経験を踏まえ面接に自信がありましたが、それでも落ちました。

でも数年後にリベンジ合格した際は、応募した時点で↑について全て理解していました。

結果的に年収は2倍になり、20代で800〜900万円くらいになりました。

なおリベンジ合格した際は転職エージェントを使いました。先ほど少し解説しましたが、

とか、全部教えて貰ったのでそりゃ合格しますよね。

正直、「エージェントを使って応募すると、こんなにネタバレしてくれるのかよ…」と、むしろ悔しかったですね。

コンサル転職にエージェントは必須なので、他の応募者は当たり前にエージェントを使って対策してくるんだから、

たった一人で直接応募よりも、エージェントにネタバレしてもらって応募した方がどう考えても内定しやすいに決まってますよね。

わりとおすすめなのはMyVisionで、ベイカレントへの転職サポート実績がかなり多いです(もちろん完全無料で利用できるエージェント)

ベイカレント以外にも下記への紹介実績があるみたいですね。

なお、先ほど紹介したMyVisionコンサル業界に特化しているので、わりとおすすめです(もちろん完全無料で利用できるエージェント)

ベイカレントが求める人物像

公式サイトによると、ベイカレントが求める人物像は下記です↓

ベイカレントは、リーディングカンパニーや政府機関が抱える課題を解決し、
持続的な発展に貢献していくことをミッションとしています。
次世代を築くリーダーとなり、時代の新しい潮流を生み出していく。
そんな高い志を持った方をお待ちしております。

出所：ベイカレント公式サイト

私の経験を踏まえ、もう少し現実的な表現をすると下記です↓

ベイカレントに向いている人

ベイカレントに向いている人は、

こうした人はベイカレント・コンサルティングが向いていると思います。

この理由は、ベイカレントに下記の特徴があるから↓

ベイカレントに向いている人①：
業界やテーマを絞らず、多様なプロジェクトを経験したい人

他のコンサル会社だと、コンサル部署はテーマや業界で分割されていることが多いです。

が、ベイカレントは分割せず、1つの部署としてまとめられています（ワンプール制）

このため、多様なプロジェクトを経験しやすくなっています。

ベイカレントに向いている人②：
外資系の戦略コンサルファーム並みの給料を得たい人

ベイカレントの平均年収は1,074万円（平均年齢は31.4歳）で、これは外資の戦略ファームと同等レベルです。

35歳頃には1,500万円も狙える会社であり、とにかく高年収。

※参考：ベイカレント・コンサルティング「2024年2月期 有価証券報告書」

ベイカレントに向いている人③：
営業ノルマを気にせず、純粋にコンサルとして働き続けたい人

コンサル会社は昇進していくと予算が割り振られることが多いのですが、ベイカレントは営業組織とコンサル組織が分離しているので、昇進しても営業ノルマは設定されません。

純粋にコンサルタントとして働きたい人にはぴったりな環境ですね。

ベイカレントの中途採用の選考フロー

ベイカレントの中途の選考フローは基本的に下記↓

なお、面接やWebテストのコツはベイカレントの中途のWebテスト(適性検査)と面接とケース面接のコツで解説しています。

さて、面接ではケース問題が出題される可能性があり、ここが最大の難関です。詳しくは下記で解説します↓

ベイカレントの中途採用の募集要項

ベイカレントの中途採用では4つの職種が募集されています↓

• コンサルタント職
• エキスパート職
• システムコンサルタント職（3年以上のシステムエンジニアリング経験が必須）
• スペシャリスト職（3年以上のシステムエンジニアリング経験が必須）

ここではエンジニアリング経験が不要な①と②を紹介します↓

中途採用の募集要項①：
コンサルタント職

公式サイトから抜粋した情報は下記です↓

仕事内容	業界のリーディングカンパニーを対象に、クライアントが抱える経営課題の解決に取り組んでいただきます。戦略・業務・デジタル等のあらゆる領域において、ベストプラクティスの提示にとどまらず、戦略立案から企画・実行支援にいたるまで、総合的な支援を行っていただきます。 職務内容 コンサルタントとしてリーディングカンパニーの様々な経営課題を解決いただきます。 全社戦略/事業戦略及び、戦略実現に向けたオペレーション検討/実行支援等、様々な課題解決を上流から下流まで担当いただきます。 プロジェクト事例 通信：スマートシティ構想推進に向けた新規事業構想策定支援 自動車：EV車普及のための事業領域の検討とロードマップの策定 損保：デジタルプロダクト事業の全体営業戦略策定支援 製造：自治体が持つ医療データを活用したAI事業企画検討 消費財：業務プロセス/システムのグローバル統合支援 飲食：大手ファストフード企業の次世代出店戦略策定支援
募集要項	必須 ・社会人経験3年以上 ・日本語ビジネスレベル 歓迎 ・コンサルティングファームでの就業経験 ・経営企画/事業企画等の企画職における業務経験
応募資格	4年制大学以上を卒業後、社会人経験3年以上の方
就業場所	本社または会社の定める場所
就業時間	専門業務型裁量労働制
待遇	当社規定による
休日・休暇	・休日：土曜、日曜、祝日 ・休暇：夏期休暇、年末年始休暇、年次有給休暇、特別休暇、代休、シックリーブ、子の看護休暇、介護休暇、生理休暇 ・休職：産前産後休業、育児休業、介護休業、私傷病休職
研修制度	・新規入社者向け研修 ・コアスキル研修：論点/仮説思考、リサーチ、分析/問題解決基礎　等 ・専門スキル研修：戦略、デジタル、オペレーション、テクノロジー ・業界別研修：金融、通信、ハイテク、製造、流通・小売、メディア・コンテンツ、エネルギー、公共　等
キャリアサポート制度	資格取得補助制度、社外研修費用補助、英会話スクール費用補助、英語力アセスメント受験補助、キャリアカウンセリング制度

出所：ベイカレント公式サイト

中途採用の募集要項②：
エキスパート職

公式サイトから抜粋した情報は下記です↓

仕事内容	特定の業界や業務、ソリューションのエキスパートとして、業界のリーディングカンパニーが抱える経営課題の解決に取り組んでいただきます。ベストプラクティスの提示にとどまらず、戦略立案から企画・実行支援にいたるまで、総合的な支援を行っていただきます。 職務内容 特定分野/ソリューションのエキスパートとしてリーディングカンパニーの経営課題を解決いただきます。 業界、業務、ソリューションの深い知見や経営/企画経験を活かし、企業の経営陣への提案やPJ推進支援を担当いただきます。 プロジェクト事例 金融：米スタートアップとのアライアンス検討および先端DXソリューション導入支援 エネルギー：大手エネルギー会社にて製油所のDX推進に向けた、デジタル技術導入の全社方針の策定支援 通信：ドローン分野におけるビジネススキーム構築、ユースケース創出、パートナー企業との提携推進 自動車：交通事故ゼロに向けた技術戦略立案 印刷：Web3/メタバース等の先進領域新規サービス企画検討 小売：DMP構築/分析/販促のデジタルプラットフォームの立上げ 製薬：細胞治療における新ソリューション展開の検討支援
募集要項	必須 ・社会人経験5年以上 ・特定分野/ソリューションにおける高度な知見 (例：自動車/エネルギー/金融/通信/小売/SAP/データサイエンス/デジタルマーケティング/プラントエンジニアリング 等) ・日本語ビジネスレベル 歓迎 ・自社経営層またはクライアント幹部層に対する企画提案経験 ・業務改革やシステム構築等における構想策定経験
応募資格	4年制大学以上を卒業後、社会人経験3年以上の方
就業場所	本社または会社の定める場所
就業時間	専門業務型裁量労働制
待遇	当社規定による
休日・休暇	・休日：土曜、日曜、祝日 ・休暇：夏期休暇、年末年始休暇、年次有給休暇、特別休暇、代休、シックリーブ、子の看護休暇、介護休暇、生理休暇 ・休職：産前産後休業、育児休業、介護休業、私傷病休職
キャリアサポート制度	資格取得補助制度、社外研修費用補助、英会話スクール費用補助、英語力アセスメント受験補助、キャリアカウンセリング制度

出所：ベイカレント公式サイト

ベイカレントの会社概要

参考として、ベイカレントの会社概要を紹介しておきます↓

名称	株式会社ベイカレント・コンサルティング
代表者	代表取締役　阿部 義之
所在地	〒106-0041 東京都港区麻布台1丁目3-1　麻布台ヒルズ森JPタワー
設立	2014年4月18日
連結従業員数	4,761名（2024年4月時点）
HP	株式会社ベイカレント

その他、下記を解説しますね↓

ベイカレントの事業内容

ベイカレントは幅広い業界に対して、下記のサービスを提供しています↓

※参考：ベイカレント公式サイト

ベイカレントの売上（業績）

2024年2月の決算では、直近1年の売上は939億円と公表されています。

なお、四半期ごとの推移は下記↓

※出所：ベイカレント・コンサルティング「2024年2月期 通期決算説明会資料」

研修制度

ベイカレントでは未経験者向けの研修がかなり豊富に用意されており、会社全体としてコンサル未経験者を強くフォローしています。

本人の意思次第で研修やオンライン学習に参加できるようです↓

• 新規入社者向け研修
• コアスキル研修：論点/仮説思考、リサーチ、分析/問題解決基礎　等
• 専門スキル研修：戦略、デジタル、オペレーション、テクノロジー
• 業界別研修：金融、通信、ハイテク、製造、流通・小売、メディア・コンテンツ、エネルギー、公共　等

※出所：ベイカレント・コンサルティングの中途採用情報

なお、上記の「コアスキル研修」は、具体的には下記です↓

※出所：ベイカレント公式サイト

キャリアサポート制度

資格取得の参考書代や受験代は会社が負担してくれます↓

資格取得補助制度、社外研修費用補助、英会話スクール費用補助、英語力アセスメント受験補助、キャリアカウンセリング制度

※出所：ベイカレント・コンサルティングの中途採用情報

実際、決算資料でも人材育成を強化する方針が記載されており、専門の部署も新設されます↓

※出所：ベイカレント・コンサルティング「2024年2月期 通期決算説明会資料」

その他の評判は、ベイカレントはクビと激務で後悔するからやばい？中途の年収の記事で解説してます。

ベイカレントの福利厚生

ベイカレントの福利厚生と休暇については下記です↓

カフェテリアプランでは、ポイントが年間5万ポイントも付与されるので、旅行や日用品を購入する人が多いようですね。

なお、シックリーブ（傷病休暇）は年間で10日も付与されます（有給とは別で使えます）

※参考：ベイカレント・コンサルティングの新卒採用情報

ベイカレントの働き方改革

ベイカレントは働き方改革を進めており、平均残業時間は20時間前後と言われています。

※なお、残業の上限時間は月あたり45時間

実際、健康経営優良法人として認定されています↓

※出所：ベイカレント・コンサルティング「2023年2月期 通期決算説明会資料」

また、ベイカレントは子育てサポート企業として認定されています。

実際、男性労働者の育児休業取得率は87.7%と公表されています（ベイカレント・コンサルティング「2024年2月期 有価証券報告書」より）

※出所：ベイカレント・コンサルティング「2023年2月期 通期決算説明会資料」

なお、もしベイカレントからスカウトメールが届き、カジュアル面談の依頼があった場合は「ベイカレントとカジュアル面談すると」の記事を参考にしてくださいね。

まとめ：ベイカレント・コンサルティングは転職難易度が高いので対策が重要