この記事ではBCGの中途のケース面接の概要と体験談を紹介します↓
- 元コンサル
- 外資コンサルの面接を受けまくった経験を踏まえ解説しています
面接体験談を募集中(投稿フォーム)
はSPI.png)
なお、ケース面接体験会がたまに開催されているようです↓
開催は不定期ですが、エージェント経由で申し込みできるので、登録しておくと案内が来ます。
特にBCGと繋がりが強いエージェントは無料のMyVision(マイビジョン)ですね。
【公式】https://my-vision.co.jp/
BCGの中途のケース面接の特徴
BCGの中途のケース面接の特徴は下記↓
サクッと解説します↓
30分の面接で毎回ケース面接が実施される
BCGの中途の面接時間は30分が基本であり、3次面接まで(人によってはそれ以上)あるのが特徴。
最終面接に近づいてやっと一般質問の比重が増えるので、ケース問題を解けなければ一般質問の対策すら無意味になってしまいます。
1つのお題に対して、複数の回答アプローチを求められる
「2種類のアプローチで解いてみて」
「3つ目のアプローチ案はある?」
「1つのアプローチで解いた後、別のアプローチで妥当性を検証してみて」
など、複数の算出アプローチを求められがちなのがBCGのケース面接。
フェルミ推定を解いても「他の因数分解の方法はある?」と繰り返し聞かれることもあるので、とにかく様々なパターンで問題を解く経験を積んでおくことが重要。
思考時間がゼロの場合もある
BCGの中途のケース面接は思考時間が5分ある場合もあれば、一切考える時間を与えられず、そのまま面接官と論点をディスカッションし、答えを導いていくスタイルもあります。
「それってどういうこと?」
「他のアイデアは?」
等、どんどん質問されるので、事前にこのスタイルの面接を経験しておいた方がいいです。

合格者&不合格者問わず、共通して「BCGはケース対策をやりこんだ方がいい。かなり回数を重ねるべき」と言われているので、対策必須
とはいえ、有料のケース面接講座は不要(5万〜数十万円もします)。
コンサル転職にエージェントは必須ですが、コンサル特化のエージェントで、BCGへの転職サポート実績が豊富なところであれば、無料でがっつりケース面接対策をしてくれます。
個人的なおすすめはBCGへの転職サポート実績がとても多い無料のMyVision(マイビジョン)ですね。
BCGを含め下記の出身者が在籍しているので、かなりリアルな模擬ケース面接を複数回、無料でしてくれます↓

【公式】https://my-vision.co.jp/
BCGのケース面接の過去問
BCGのケース問題の過去問の特徴は下記↓
- 売上や市場規模の算出&拡大施策の提案が多い
- 問題のテーマ自体は珍しいものではない
- 複数のアプローチで解答を導かせる傾向がかなり強い
難易度は高いですが、BCGの平均年収は約1,900万円であり、入社10年目くらいのプロジェクトリーダーだと年収2,500万円という金額になるので、頑張りどころ。
※具体的な過去問は下記です↓
- 音楽教室の市場規模の算定
- 日本の電動自転車の市場規模の算出
- 日本の電気自動車業界の市場規模とその向上施策
- 日本のタブレット端末の市場規模の算出と拡大方法
- 観光バスの市場規模
- 日本のスーツ市場を拡大する方法
- 自身の趣味に関連したテーマでのケース問題
- ヘルスケア市場の市場規模
いくつか簡単に解説します↓
日本の電動自転車の市場規模の算出
アプローチ手法は、
- 世帯数ベースのボトムアップ
- 一般自転車全体市場からのトップダウン
等あります。今回は前者で進めてみます↓
仮定値の設定
項目 | 値(仮定) | 根拠イメージ |
---|---|---|
日本の総世帯数 | 5,000万世帯 | 人口1.25億人 ÷ 世帯当たり平均2.5人 |
世帯あたり電動自転車保有率 | 20% | 都市部で高く、地方で低い平均値 |
買い替え間隔 | 7年 | 自転車の耐用年数・故障サイクルから推定 |
電動自転車の平均販売価格 | 100,000円/台 | エントリーモデル~中位モデルの平均 |
市場規模の算出
年間半販売台数=世帯数×普及率÷買い替え年数=5,000万×0.2÷7=1,428,571台/年
年間市場規模=1,428,571台×100,000円=約1,430億円
日本のタブレット端末の市場規模の算出と拡大方法
ここでは「日本の総人口×タブレット保有率×買い替えサイクル×平均販売価格」でアプローチしてみます↓
仮定値の設定
項目 | 値(仮定) |
---|---|
日本の総人口 | 1.25億人 |
タブレット保有率 | 20% |
買い替えサイクル | 3年 |
平均販売価格 | ¥35,000/台 |
市場規模の算出
年間販売台数=1.25億人×0.2÷3=約8,333,333 台/年
年間市場規模(売上高)=8,333,333 台×¥35,000=約2,917億円/年
市場拡大のための施策アイデア
具体的な施策や試算は割愛しますが、パッと思いつくのは下記↓
- 新規ユーザー/セグメント開拓(例:教育市場、シニア層、法人向けなど)
- 買い替え促進(例:下取り・買い替え補助、サブスクモデルなど)
- 付加価値強化(例:動画配信サービスやゲームサブスクとのセット販売など)
さて、以降は体験談を紹介します↓
BCGの中途のケース面接の体験談
まず、私のプロフィールは下記↓
職歴 | 新卒で日系大手メーカー |
---|---|
年齢 | 28歳 |
当時の年収 | 約400万円 |
転職検討理由 | 新卒でBCGに落ちたので再チャレンジ&年収とスキルUP |
BCGは以前チャレンジしましたが面接で落ちた経験があり、ずっと心残りがあった企業でした。
恐らくケース面接に問題があったんだろうなと思い、リベンジするならケース対策を手厚くしてくれる第三者のサービスを受けるべきだと考えていました。
が、現職の忙しさを言い訳に先送りにする日々が続いていました…。
そんな折に、友人いわくコンサル業界特化のエージェント経由で応募すれば無料で模擬ケース面接をしてくれるとのことだったので活用。
BCGのケース面接は1~3次面接の毎回で多面的なアプローチでの回答を徹底的に求められたので、使っておいて良かったです。
※BCGへの転職サポート実績が豊富な無料のMyVision(マイビジョン)を使いました
【公式】https://my-vision.co.jp/
結果、下記の内容で通過できました↓
応募職種 | 経営コンサルタント |
---|---|
選考フロー | 書類選考→Webテスト→1次面接→2次面接→3次面接(最終面接) |
選考結果 | 通過 |
面接官 | プロジェクトリーダー以上 |
想定年収 | 約900万円+残業代 |
以降で、下記に分けて紹介します↓
BCGの中途の面接の準備
BCGのケース面接の準備として、対策本を読んだ上で、エージェントと模擬ケース面接を3回実施しました↓
対策本を読んだ
まず、事前にケース問題やフェルミ推定に関する本を読んでおきました。
おすすめは下記↓
- 地頭力を鍛える
- 過去問で鍛える地頭力―外資系コンサルの面接試験問題
どちらも新卒の時に読みましたが、改めて読み返し。
が、本だけで対策してもBCGの中途に落ちるだけなのは明らかだったので、友人に教えてもらったコンサル特化のエージェントを活用してケース面接対策をやり込みました↓
元BCG社員と模擬ケース面接をとにかくやり込んだ
エージェントによると、
「BCGは1つのお題に対して2〜3パターンのアプローチで回答を求められることが多い」
「思考時間がゼロでディスカッションしながら答えを出させる面接官も居る」
とのことだったので、エージェント(BCGの元社員)に無料で3回ほど模擬ケース面接をしてもらいました。
※打ち合わせ等も含めるともっと多いです
本で読んで解けるようになっていても、BCGレベルの面接官と複数パターンで&ディスカッションしながら進めるコツを掴むのに意外と苦労しました。
コンサル的に「話の進め方としてNGなお作法」とかあるらしく、知れて良かったです(ケース本だけでは分からなかった)
なお、同僚の話によると3回も模擬ケース面接をしてくれるエージェントは超珍しかったみたいです。
コンサル特化のエージェントでも、普通は1回しか対策してくれないみたいですね。
※しかも元BCG社員を担当者にしてもらったのもラッキーでした
個人的には1回目は不安しか残らなかったので、2〜3回目も対応してくれたのは自信に繋がったなと。
ちなみに無料のMyVision(マイビジョン)というエージェントが個人的にはおすすめ。
こちらが希望すれば複数回も模擬面接をしてくれたり、BCGの元社員が在籍しているので、リアルな話が聞けます。
BCGを含め下記への紹介実績が豊富らしいですね↓

【公式】https://my-vision.co.jp/
BCGの中途面接の当日
2次面接の記憶が強く残っているので、ここではその内容を紹介します。
当日は下記の形式で実施されました↓
形式 | 対面 |
---|---|
人数 | 1:1(面接官:応募者) |
面接担当 | プロジェクトリーダー |
時間 | 30分(うち、20分以上がケース面接) |
オンラインで実施しました。
当日の流れ
当日は下記の流れで選考が進みました。
- 簡単に志望動機や転職理由を説明(ほぼ形式的な感じ)
- ケース問題のお題が提示され、即座に面接官とディスカッションしながら回答を求められる
- 1つの結論が出た後、別のアプローチでの回答をさらに求められる
エージェントから聞いていた通りの流れでした。1次面接では5分ほど思考時間があったので、担当者によって変わるのかもしれません
面接でのやり取り
面接当日は、まずは一般的な質問から始まりました。

転職理由を教えてください

はい。私は日系大手メーカーで製品開発に従事してきましたが、そこで得た専門性をベースに、金融や小売、デジタルサービスなど異なる業界のビジネスモデルや課題に挑戦し、自分の課題解決スキルを本質的に高めたいと考えています。
その手段として、コンサルタントという職業が最適だと考え、志望しました。

なぜ他のコンサルファームではなくBCGを希望するのでしょうか?

はい。御社にはBCG GAMMAなどをはじめとした、データサイエンティスト、エンジニア、コンサルタントが一つのチームとして連携できる環境があると伺っております。
私はメーカーで製品開発をしてきたからこそ、データをもとにした製品開発やPDCAサイクルを回すことの重要性を理解しております。
そのため、データサイエンス領域のメンバーと連携しやすい環境が整っている御社に魅力を感じました

これまでの経験で活かせそうなことはありますか?

はい。私は製造業でのサプライチェーンや品質管理、原価管理といった業務経験に基づき、BCG社内でデータ分析をもとに生まれた仮説に対して、現実的な視点から意見を伝えられると考えています。
こんな感じで一般的な質疑応答は5分程度で終わり、すぐにケース面接に移行しました。

日本のスーツ市場の市場規模を算出しましょう。どんなアプローチで進めますか?
思考時間ゼロでケース面接となりました。

はい。
「ビジネスパーソンにおけるスーツ保有率」からのアプローチや、
「実店舗やECなどのチャネルベース」でのアプローチ等があると思います

どの方法で進めますか?

「ビジネスパーソンにおけるスーツ保有率」で進めようと思います。
身近な変数で構成できるので、ディスカッションしながら進めるにあたってお互いの違和感をすぐに感じ、調整できると思うからです。
諸々割愛しますが、下記のイメージで回答しました↓
- 労働人口(20–64歳):6,700万人
- スーツ保有率:30%
- 買い替えサイクル:3年
- 平均単価:5万円
上記をもとにすると、
年間販売台数=6,700万人×0.3÷3×5万円=3,350億円/年
上記で回答しました。

他のアプローチで妥当性を検証しましょう。どんなアプローチで進めますか?
色々迷いましたが、ケース面接の練習でコストベースでのアプローチを何度か取り組んでいたので、それで対応しました。

コストベースでアプローチしたいと思います。
理由は、先ほどは需要サイドからのアプローチだったので、今回は供給サイドからの検証が妥当と考えたためです

いいですね。では進めてください
詳細は割愛しますが、なんとか回答しました。
それにしても、やはり別のアプローチで検証を求められましたね。
面接を終えて
後日、無事にエージェントから通過連絡が来て一安心でした。
なお私は無料のMyVision(マイビジョン)を使ったのですが、無料のケース面接対策でここまで手厚いとは驚きました。元BCG社員が担当として割り当てられたのもかなり良かったです。
BCG以外にも下記の出身者が在籍しているらしいです↓

【公式】https://my-vision.co.jp/
※体験談ここまで

さて、参考としてBCGの中途面接の一般的な質問として聞かれやすいことを紹介しておきます↓
BCGの中途の面接で聞かれた質問
BCGは3次面接(最終面接)が近づくほど一般的な質問をされますが、よく質問されがちなのは下記↓
- 転職理由は?
- なぜコンサルタントを志望するのか
- なぜBCGなのか
- 自身の強みは何か
- 入社後はどんな仕事をしたいか
- キャリアプランを教えてください
- 今までで一番楽しかった仕事は?
- 上司とのコミュニケーションで意識していることはあるか
- 挫折した経験はあるか
特によく質問されることへの回答例は下記↓
なぜコンサルタントを志望するのか
「製造メーカーでは自社製品の品質向上や新機能開発に注力し、多くの知見を得ましたが、意思決定プロセスの長さや領域の狭さに歯がゆさを感じていました。
コンサルタントであれば、短期間で経営層と直接議論しながら、異業種のベストプラクティスを掛け合わせて事業戦略やDXを推進でき、自身の成長にも繋げられると考えたためです。」
入社後はどんな仕事をしたいか
「多様なテーマに取り組んでいきたいですが、特にDX領域のコンサルに取り組みたいと考えております。
その際、単なる技術導入ではなく、「どの領域に、どの順序・投資比率でデジタル化を進めるか」という視点を持って、IoT/データ分析活用の経営インパクトを定量化したいと考えています。
そうしたデータが、現場の理解に繋がり、円滑なDX改革につながると考えています。」
上司とのコミュニケーションで意識していることはあるか
「上司とのコミュニケーションで最も意識しているのは、「自分の意見を遠慮せずしっかり伝えること」です。
日系企業では「上司に意見を伝えるのは控えめに」という暗黙の文化がありますが、私はあえて積極的に自分の考えを発信してきました。
そうすることが、プロジェクトの成功という本来的な目的の達成に繋がり、結果的に上司との良好な関係構築につながると考えているからです。」
まとめ:BCGの中途面接とケース面接について
- BCGの中途採用では、1〜3次面接で毎回ケース面接が出題される
- 思考時間が無かったり、複数のアプローチで回答を求められることが多いため、対策必須
- コンサル特化のエージェントを使うと無料で対策できる。無料のMyVision(マイビジョン)はBCGへの転職サポート実績が多いので個人的におすすめ
※参考:BCG公式サイト