ATカーニーは転職難易度が高いです。特にケース面接は1次面接と最終面接で合計2回も実施されることがあるので、事前対策は必須。
ATカーニーの中途面接を受けてきたので、体験記として紹介しますね↓
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ATカーニーの中途面接の体験記
ATカーニーの中途面接を受けてきたので体験記としてシェアします。
まず私のプロフィールは下記↓
職歴 | 新卒で外資メーカーに入社 |
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当時の年齢 | 26歳(社会人4年目) |
当時の年収 | 600万円 |
転職検討理由 | 新卒採用で落ちてしまったので、中途で転職したい |
就活ではケース面接に苦戦して落ちたので、今回はエージェント経由で応募しました。
ATカーニーは随時採用中なので、時期は気にせず応募。
応募職種
戦略コンサルタントしか募集されていないので、それで応募しました。参考情報は下記↓
職種名 | 戦略コンサルタント |
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仕事内容 | 消費財、金融、通信、ハイテク、自動車等の業界別プラクティスと、戦略立案やオペレーション、IT戦略等の課題テーマ別スペシャリストとがマトリクス組織を形成し、コンサルティング・プロジェクトを遂行 |
勤務地 | 東京都港区赤坂ミッドタウン・タワー 23階 |
応募資格 | ・四年制大学卒以上、実務経験1年以上の方 ・日本での就労が可能な方 |
求めるスキル | ・分析力 ・問題解決力 ・論理的思考力 ・コミュニケーション能力(クライアントに対するインタビューやプレゼンテーション、社内での議論) ・チームワーク |
職位 | ※選考過程で下記から決定 ビジネスアナリスト シニア・ビジネスアナリスト アソシエイト マネージャー プリンシパル |
※参考:ATカーニーの求人
ATカーニーの中途の選考フロー
ATカーニーの中途採用の選考フローは、履歴書と職務経歴書による書類選考とWebテスト(適性検査)を踏まえ、1次面接と最終面接が実施されます。
転職難易度は高いですが、転職できれば20代で年収1,000万円、30代で2,000万円も目指せる環境なので頑張りたいなと。
書類選考
履歴書と職務経歴書での選考でした。日本語か英語かの指定は無かったので、私は日本語で提出。
※エージェント経由の応募なので、厳密にはエージェントに提出し終了
過去の合格者の傾向を踏まえ添削してもらったので、無事落ちることなく通過。
ATカーニーの中途のWebテスト
ATカーニーの中途のWebテストは適性検査として推理能力と英語スキルがチェックされます。推理は独自の推論問題が出題され、英語スキルはVersantというアプリを通してテストをされます。
ATカーニーのWebテスト対策
判断推理と数的推理(自社独自の問題)が出題されるとのことだったので、「(標準)判断推理 (改訂版)」をAmazonで購入し事前に解いておきました。
当日の内容は下記↓
種類 | ATカーニー独自の問題 |
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場所 | 自宅のPC |
時間 | 約40分 |
問題数 | 約20問 |
形式 | 選択式 |
よくある1画面1問のスタイルではなく、一気に全問題が表示される形式だったので、解けるものから優先して解きました。7~8割がボーダーらしいですね。
ATカーニーのVersant対策
スマホアプリでサンプル問題を解いておきました。下記の公式サイトからアプリをダウンロードするとサンプル問題を解けます。
※参考:Versantのサンプルテスト
が、これは優先事項ではなく、最も注力したのはケース対策でした↓
ATカーニーの中途の1次面接はケース面接
ATカーニーの中途の1次面接はほぼ確実にケース面接が実施されます。一般的な質疑の後にケース問題が出題され、回答を踏まえディスカッション、逆質問という流れです。
面接の準備
ATカーニーは1次と最終面接の両方でケース面接が実施されることもあるので、どう考えてもケース対応力を重視しているなと。
新卒で落ちた時もケース対応が原因だったと思うので、今回はここを一番対策しました。
新卒の時は「過去問で鍛える地頭力―外資系コンサルの面接試験問題」を読みましたが落ちてしまったので、今回は座学だけではなく、実践としてディスカッション対策の壁打ち相手が欲しかったんですよね。
が、ケース面接対策のサービスを調べるとなんと5万円。高すぎ…アホらしいので断念。
しかし、コンサル業界特化のエージェントを使えば無料で模擬ケース面接をしてくれるとのことだったので、今回はそれをメインの目的として、エージェント経由で応募したという流れでした。
なお無料のコンコードを使いました。BCGやベイン出身者が在籍しているので、本番さながらのレベル感で模擬ケース面接ができ満足。
【公式】https://www.concord-career.com/
※私は模擬ケースを2回やってもらいました。
1次面接(ケース面接)の当日
1次面接は下記の形式で実施されました↓
形式 | オンライン |
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人数 | 2:1(面接官2人:応募者) |
面接担当 | プリンシパル、人事担当 |
時間 | 60分 |
一般的な質問が約15分あり、その後に下記の流れでケースでした↓
結婚式場の売上を算出してください

ではそろそろケース問題にしましょうか。お題は「結婚式場の売上算出」でお願いします。5分考えてから発表してください
という感じでお題を提示されました。エージェントから聞いていた通りまずはフェルミ推定をしてから売上拡大のケースで議論する流れだろうと考え、それを見越して取り組みました

結婚式場の売上の定義について確認させてください。複数の式場を運営する企業であっても、1式場あたりの売上規模の算出でしょうか。その際、売上には会場代などに加え、提供する食事等の売上も含める認識でよろしいでしょうか

はい。その前提で問題ないです

承知しました。
(5分ほど考えた上で算定式と数字の根拠を説明。)

最近は両家での写真撮影だけのフォト婚礼も増えているようですが、その点についてどう考えますか?
婚礼市場について疎かったのでこれは少し驚きましたが、フォト婚礼の単価は10~20万円と教えてくれたので、それをもとにすぐに組み立てなおして再度説明しました。
式場の売上を1年後に2倍にする方法を提案してください

では、算出いただいた式場の売上について、それを翌年に2倍にするにはどんな施策が考えられるでしょうか?少し考えてから発表してください
案の定、売上を算出した後は、その拡大施策というケース問題に移行しました。

婚姻数、及びその後に式を挙げる割合も低下している点を踏まえ、婚礼に依存した売上ではなく、結婚記念日等での食事やイベント開催、お見合いパーティ等の開催による売上UPを考えました。具体的には…(省略)
という感じで施策提案し終了。
面接を終えて
ケース面接のディスカッションは模擬面接をしていたこともあり、手ごたえありましたが、面接官は淡々としていたので若干の不安を感じながらのディスカッションでした。
が、無事に翌日にはエージェントから連絡があり選考通過。
次は最終対策です↓
ATカーニーの中途は最終面接でもケース面接がある
ATカーニーでは2次面接がある人も居るらしいですが、私は次が最終面接ということでした。
今回はケース対策に加え、質疑応答対策の比重を増やしました↓
面接の準備
正直、1次面接の対策ではケース対策にばかり時間をかけたので、質疑応答の対策はあまりできていませんでした。
ということで、エージェントから過去の質疑応答データを共有してもらい、いちいちネットで過去の質問を調べる時間は節約し対策。
エージェントは、転職支援している人が選考を受けた後に、どんな質問をされたか&どう答えたかを毎回ヒアリングしているので、質疑応答のデータが溜まっているらしいですね。
- どんな質問をされ、どう回答した人が内定したのか
- ATカーニーはどんな質問を通してどんな点をチェックしているのか
これらの情報はサクッと手に入れて対応。
あとはもう一度だけ模擬ケース面接をしておきました。
緊張感を得たかったので、1次面接対策で対応してもらった担当者とは別の人をお願いし対策(もちろん今回もコンコードの担当者。BCG出身の人でした)
※入社後に同期に聞いたところ、コンサル特化エージェントでも複数回も模擬ケースしてくれるところは少ないみたいですね。公式サイト貼っておきます↓
【公式】https://www.concord-career.com/
さて、いよいよ面接当日↓
最終面接の当日
最終面接は下記の形式で実施されました↓
形式 | 対面 |
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人数 | 1:1(面接官1人:応募者) |
面接担当 | パートナー |
時間 | 60分 |
主に質問されたことは下記↓
- あなたの強みと、それをATカーニーでどう活かせるか
- あなたがキャリアビジョンに沿って行動した経験を教えてください
- 現職で一番大変だったことは?
- 事業会社にコンサルが介入する価値とは?
2つだけ、簡単に回答を紹介します↓
あなたの強みと、それをATカーニーでどう活かせるか
特定を避けるために色々とあやふやにしていますが、だいたい下記で回答しました↓
私の強みは、データ分析に基づいた課題解決力と、異なる文化や利害関係を持つステークホルダーを巻き込みながらプロジェクトを推進する力です。
これまで、外資系メーカーでサプライチェーン最適化プロジェクトを担当し、データ分析を基にした意思決定と実行推進を経験してきました。データを活用して課題を特定し、関係部門と連携しながらプロジェクトを進めました。
御社では、クライアントの経営課題に対して、定量的な分析と実行可能な戦略立案が求められると認識しています。私は、メーカーでの実務経験を生かし、クライアントの現場視点を理解しながら課題解決に貢献できると考えています。 また、グローバルな環境で培ったコミュニケーション力を活かし、多様なステークホルダーと協働しながら、変革を推進する役割を担いたいと考えています。
現職で一番大変だったことは?
これも色々とあやふやにしていますが、だいたい下記の回答↓
私が現職で最も大変だったのは、グローバルチームと調整しながら、日本市場向けに新しいサプライチェーン戦略を導入したプロジェクトです。
このプロジェクトでは、本社の意思決定者と、日本市場の現場チームの間で意見が食い違い、調整が非常に困難でした。本社側は「グローバル基準のモデル」を導入する方針でしたが、日本の現場では「市場特性に合わない」と反発がありました。
私は、両者の意見を客観的なデータを基に整理し、ローカル適応を考慮したハイブリッドなソリューションを提案することで合意形成を進めました。
この経験を通じて、異なる利害を持つ関係者を巻き込みながら、データを活用して合理的な意思決定を進める力が身につきました。このスキルは、貴社でのコンサルティング業務においても、クライアント企業の複雑な意思決定を支援する場面で活かせると考えています。
最後に逆質問をして終了。
面接を終えて
今回も相変わらず面接官の反応は淡々としたものだったので不安を感じつつ帰宅。
翌日にエージェントから連絡があり、無事内定!
新卒で一度落ちていたので不安が大きかったですが、一安心です。
なお私はエージェントを使ってリベンジしましたが、もし頼ってしなかったら、エージェント経由の応募者と比べて明らかに選考突破力が劣っていたと思います。
無料のコンコードを使い倒いしましたが、割とおすすめですね。
ATカーニー以外にも下記への紹介実績があるみたいです↓

【公式】https://www.concord-career.com/
ATカーニーの会社概要
ATカーニーの基本情報を載せておきます↓
社名 | A.T. カーニー株式会社 |
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事業内容 | 経営コンサルティング |
所在地 | (日本オフィス) 〒107-6223 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー23階 |
設立 | 1926年(米国シカゴ) |
従業員数 | 約270名 ※全世界では約5,300名 |
日本代表 | 関灘 茂 |