PwCコンサルティングのリファラル採用とは、社員の紹介経由で人材を採用することを指します。採用に至った場合、紹介した社員にはPwCコンサルティングから報酬が支払われます。
最近はリファラル採用を強化しているようですが、応募する人にはメリットが少ないので、個人的にはおすすめしていません。
この理由も含め、この記事では下記を解説します↓
- 経歴:事業会社→コンサル転職にチャレンジし最終選考落ち→数年後、外資コンサルへ転職成功
- 私自身の失敗談も含め解説します
なお、PwCコンサルティングの中途採用の転職難易度は下記で解説しています。
PwCコンサルティングのリファラル採用とは
PwCコンサルティングのリファラル採用では、社員の紹介で選考に応募し、専用の選考フローで内定を目指すことができます。
入社すると、紹介した社員にはPwCコンサルティングから報酬が支払われます。
選考フローは一般的なフローと変わらないことが多いです↓
PwCのリファラル採用のフロー
PwCのリファラル採用のフローは、社員の紹介経由で応募し、書類選考の後に2〜3回の面接が実施されます。
- 書類選考(職務経歴書、履歴書)
- 1次面接(現場メンバーなど)
- 最終面接(パートナークラスと人事担当など)
※より詳しくはこちら:PwCコンサルティングの中途の面接の選考フロー
個人的におすすめしない理由は下記です↓
PwCのリファラル採用のメリットとデメリット
私の経験上、リファラル採用のメリットとデメリットは下記↓
対象 | メリット | デメリット |
---|---|---|
PwC | 採用費用を削減できる | なし |
社員 | 紹介料を貰える | なし |
応募者 | (社員の話を聞ける) | ・多面的な話を聞けない ・職種を客観的に選べない ・選考をコツを充分に知れない |
例えば転職エージェントを使うと、PwCはエージェントに数百万円を支払う必要があるんですが、リファラル採用であればそれを数十万円に削減できるし、紹介者も報酬を貰えます。
が、応募者にはメリット少ないよな?と思っています↓
メリット
メリットとしては、紹介してくれた社員からリアルな現場の声を聞くことができます。
とはいえ、だからと言ってその社員経由で応募する必要はなく、話を聞いて終わりでいいのでは?
むしろフラットに多面的な意見を集めるためにも、既存社員の話だけでなく、
- 退職した社員の話
- 競合他社と比較した上で客観的に話せる人(エージェント等)
こうした人たちからも聞くべきですよね。転職はその後のキャリアをとんでもなく左右します
デメリット
個人的に感じるリファラル採用のデメリットは下記↓
サクッと解説します↓
デメリット①:
多面的な話を聞けない
先ほども少し述べましたが、リファラル採用で現役社員に話を聞いたら、ちゃんと他の人の意見も聞いてくださいね↓
- 退職した社員の話
- 競合他社と比較した上で客観的に話せる人(エージェント等)
「あなたは本当にPwCなのか?」
「他のBig4の可能性は客観的に検討したのか?」
これらを現役社員に限らず多面的に意見を集めないと、
入社できても後悔したり、その現役社員さんとの関係が悪化するリスクもありますよね。
デメリット②:
選考で優遇なんてされるわけがない
リファラル採用は選考でちょっと優遇される
なんて勘違いがあるんですが、あり得ません。
もしあなたがPwCの社員だったとして、現役社員の知り合いというだけで優遇しますかね?
100歩譲って書類選考くらいは優遇されるかもしれませんが、それ以降の面接で優遇なんてするわけがないですよね。
高いスキルが求められる外資系企業において、そんな甘いことをするわけがありません。
「リファラル採用だからエージェントに高い報酬を支払う必要もないし、ちょっと質疑応答がイマイチだけど、採用しちゃおうかな」
なんてこと、リスクがありすぎるので絶対にしません。あり得ません。
仮に書類選考で少し優遇されるとしても、そんなもの気にする必要ありません。書類選考なんて普通に通過しますよ。というか優遇されないと書類選考に通過できないなら、面接に進んでも落ちますよね
だからこそ、面接突破力をしっかり身につけられるようにエージェント経由でしっかり対策すべきだなと個人的には思っています。
デメリット③:
職種を客観的に選べない
応募職種を現役社員さんに相談して決める人がいますが、本当にそれで大丈夫でしょうか?
現役社員だとしても、自分以外の職種や部署について深く理解している人なんて本当に少ないので、ものすごく狭い選択肢の中から、あなたの応募職種を選ばされることになりますよ。
PwC等の外資系企業には、似たような職種名なのに業務内容が全く異なるケースが多数あります
もしミスマッチで入社すると活躍しにくくなり、早期退職に直結するので本当に地獄です。
※そもそも応募職種がミスマッチだと内定率も下がりますよね
デメリット④:
選考をコツを充分に知れない
エージェント経由だと過去の質疑応答データや、選考通過した人の回答データ、PwCがどんな質問で選考通過をジャッジしているかなど全部共有してもらえるんですが、リファラル採用だとその情報がゼロになってしまいます。
紹介してくれた社員さんが色々とアドバイスしてくれると思いますが、それは「n=1」のデータなんですよね。エージェントであれば数百人以上の客観的データが溜まりまくっています。
そうしたデータを全部教えてもらった上で面接に挑んだほうが、どう考えても内定率がUPしますよね。
実際、私は一度落ちてから、エージェントを使って外資コンサルに内定しました↓
リファラル採用よりも合格率を上げるには
どう考えてもエージェント経由で応募した方が応募者側にはメリットだらけなんですよね↓
- 客観的に応募先の企業選びをアドバイスしてくれる(本当にPwCなのか?他のBig4は?)
- 客観的に応募職種をアドバイスしてくれる(PwCと繋がりが強いエージェントであれば、職種の違いにかなり詳しい)
- 書類選考のコツや、内定しやすい志望動機のコツも教えてくれる
- 複数人をサポートしてきた実績をもとに、再現性のある面接突破のコツを教えてくれる
どう考えてもメリットだらけですよね。それでいて無料で使えるので、こちらにはデメリットなんてありません。
※悪いエージェントを使うと不要な求人紹介メールを大量に送ってくることもありますが、まともなエージェントを使えばOKです。あとで紹介します。
また、PwCコンサルティングなどは1次面接でほぼ確実にケース面接が実施されますが、この通過率は20〜30%と言われています。
Amazonでケース対策本をポチるだけでは弱すぎますよ。実際に私も体験しましたが、
本を読んで頭で理解することと、実際に現役コンサルの面接官に説明&説明した内容について質疑応答をこなすことは、難易度も雰囲気も違いすぎます。
だからこそ、コンサル特化のエージェントに模擬ケース面接をやってもらった方がいいです。絶対に一度は経験した方がいい。
以上の理由を踏まえ、リファラル採用よりもエージェントを使って応募した方が絶対に合格率上がるだろ、と確信しています。
PwCに何人も内定させてきたプロが下記を教えてくれるからですね↓
- 数百人以上をPwCに紹介してきた実績をもとに、「この経歴ならこのポジションがおすすめ」とアドバイスしてくれる
- PwCの面接で好まれる回答のコツを、数十人の選考データから教えてくれる
- 模擬ケース面接をしてくれる
実際、私もエージェントを使って内定しました。
わりとおすすめなのはMyVisionで、PwCへの転職サポート実績がかなり多いです(もちろん完全無料で利用できるエージェント)
【公式】https://my-vision.co.jp/
PwC以外にも下記への紹介実績があるみたいですね↓
※CMでよくみる大手エージェントは絶対使わないでくださいね。コンサル特化のエージェントじゃないと、
- コンサル業界に全く詳しくない
- PwCへのサポート実績データも少ない
- ケース面接対策もできない
ので、時間の無駄になります(実際に私が経験したので断言できます)
PwCのリファラル採用に落ちたら
PwCのリファラル採用に落ちた場合、一般的に外資系企業は一度落ちたら最低1年以上は再応募まで期間を空けるのが暗黙のマナーです。
が、それだと1年以上も時間を無駄にしてしまうので、他社で経験を積んでおくのが合理的だなと思います。
なお他の外資系企業を受けるなら、無料のMyVisionが割とおすすめですね。外資系企業への転職サポート実績がかなり豊富なのと、元社員が多数在籍しているので、リアルな話を聞けます。
なお、下記の出身者が在籍しているみたいですね↓
まとめ:PwCのリファラル採用
私はエージェントをおすすめしていますが「なんとなく、めんどくさいなあ。。」って感じですよね、私もそうでしたw
とはいえPwCに落ちると年収UPのチャンスを失い、生涯年収で数千万円も損をします。
使えるものは使っておこうと思って相談し、結果的に私は合格できました。
- リファラル採用はPwCと紹介者にはメリットがあるが、あなたにはメリットが少ない
- リファラル採用だとエージェント経由の応募者と比べて明らかに選考突破力が劣ってしまうので注意
- 個人的におすすめなのは無料のMyVisionですね。PwCへの紹介実績が豊富です。
※参考:PwC採用サイト